僕のお気に入りアルバム
(その他の「とっておき」)

他のページのカテゴリーのどこにも入らない、取っておきのアルバムを紹介します。

  ・てぃだ/夏川りみ
  ・ハートフィルド/レーナ・マリア
  ・クリスマス/シンガース・アンリミティド
  
てぃだ/夏川りみ

 彼女の<涙そうそう>を初めて聴いたときは涙が出てきた。曲もいいし、歌詞もいいし、何と言っても歌がいい。早速このアルバムを手に入れ、繰り返し聴いたが、繰り返し涙した。アルバムの他の曲でも、彼女のうまさと声の良さには舌を巻いてしまう。このアルバムでの彼女は沖縄系ポップシンガーとしての魅力がたっぷりで、とても聴きやすい。
 もう一枚、このアルバムより地味だけど大好きなアルバムが「南風」で、こちらは全曲が沖縄生まれ。こちらにも<涙そうそう>が入っているが、それ以外の曲はすべて、彼女のレギュラー伴奏者/音楽監督である吉川忠英が編曲と全楽器(ギター、サンシン、マンドリンなど)を担当。アコースティックでフォーキーな沖縄的サウンドをバックに歌う彼女は、最高のフォークシンガーだ。吉川氏のサウンドはとても美しく、彼女にピッタリ。僕は彼に激しくシットしている。最近になって、吉川氏のアイドルがキングストン・トリオだったということを知った。そうか、僕と同じじゃないか。夏川りみサウンドが僕にピッタリくる理由が、一つ解明できたような気がする。

ハートフィルド/レーナ・マリア
Heartfilled/Lena Maria  

 レコード会社の分類上はクラシックのカテゴリーに入れられている、スウェーデンの女性歌手。重度のハンディキャップを負っていることで注目を浴びることが多いようだが、そういう先入観も何もなしに初めて聴いたとき、なんて美しく優しい音楽だろう、と思った。
 このアルバムは、ポップス中心の選曲でとても聴きやすい。「クラシックシンガーが歌うポップス」という違和感は全くない。それどころか、並みのポップシンガーが裸足で逃げ出す、堂々としたリズムと歌い回し。ハンパじゃない。とくに<Rose>、<You've Got A Friend>、<When I Fall In Love>は感涙もの。経歴を知らなかったら「クラシックも歌える最高のポップシンガー」と思ってしまう。 

クリスマス/シンガース・アンリミティド
Christmas/Singers Unlimited  

 クリスマスのアルバムは星の数ほどあって、優れたものが多いけど、30年ほど前にこのアルバムを聴いて以来、僕にとってのクリスマスアルバムはこれ。アレンジ抜群、ハーモニー最高、気品があってポップ。コーラスものとしてはカルテート・エン・シーの「サンバカンソンのアンソロジー」(別項参照)に匹敵する美しさ。このアルバムに僕の大好きな<The Christmas Song>が入っていたら...なんていうのは欲深というものである。

 
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